350有余年にわたり、檀信徒・地域の皆さまによって支えられてきた大安寺。ここでは当寺のあらましと、曹洞宗の宗旨をご案内いたします。
大安寺概要
寺院名:圓祥山大安寺
中教正可睡穆山(大本山総持寺3世)揮毫
大本山永平寺50世玄透即中禅師(1870示寂)揮毫の寺号額
宗派:曹洞宗
本尊:釈迦牟尼仏
開山:慶安3年(1650年)
住職:大安寺第20世 長岡 俊應
由来:
慶長19年(1614)本町坪家出身の禅達という僧が、大安寺道に庵を結び、曹洞宗の教義を布教したのが発祥とされている。
寛永11年(1634)禅達が入寂し、しばらく無住であったところに一東異寅(いっとう いいん)が入庵して新寺造立に尽くし開山の僧となった。
一東は岩手県豊間根村出身で幼名を一道と称し、南部29代藩主重信公(幼名を鍋松丸)とは花原市村(宮古市)の華厳院で共に手習いをし、水魚の交わりの仲であった。
万治3年(1660)一東は七戸居城に於いて城主七戸隼人(後の重信公)に拝謁し、境内地、田地、山林を賜った。
寛文3年(1663)から延宝年間中に至って堂塔建築、風致林植栽、碑石、石像等を起工した。
宝暦4年(1754)本堂が焼失し、山門、経蔵等が残り、現在の本堂は明治15年、庫裡は昭和58年に再建された。
曹洞宗の宗旨
宗名:曹洞宗(そうとうしゅう)
伝統
曹洞宗はお釈迦(しゃか)さまより歴代の祖師(そし)がたによって相続されてきた正伝(しょうでん)の仏法(ぶっぽう)です。
日本開宗
曹洞宗は今から八百年ほど前鎌倉時代に高祖(こうそ)道元禅師(どうげんぜんじ)さまが我が国に伝えて、ゆるぎなき基礎をきずかれ、四代目の太祖(たいそ)瑩山禅師(けいざんぜんじ)さまが一層盛んになさいました。このお二方を両祖大師(りょうそだいし)と申し上げます。
両大本山
福井県 永平寺 (高祖・道元禅師さま御開山)
勅使門
神奈川県 総持寺 (太祖・瑩山禅師さま御開山)
大祖堂
本尊
曹洞宗はお釈迦(しゃか)さまをご本尊として仰ぎます。
本尊唱名
南無釈迦牟尼仏(なむしゃかむにぶつ)
教義
わたしたちはみな仏(ほとけ)の子(みこ)であり、生まれながらに仏心を具(そな)えています。しかしそれに気づかずに我がまま勝手の生活をして苦しみや悩みのもとをつくっています。ひとたび仏さまに懺悔(さんげ)し帰依(きえ)するならば、心が落ち着いておのずから生活が調えられて明るくなり社会のお役に立つことを喜び、又 どんな苦難にも耐えて生き抜こうとする信念が生まれます。そこに生きがいと幸福とを発見するのが曹洞宗の教えであります。
お経
修証義(しゅしょうぎ)・般若心経(はんにゃしんぎょう)・観音経(かんのんぎょう)・寿量品(じゅりょうほん)等の諸経典を読誦(どくじゅ)します。
曹洞宗に関する詳しい情報は、曹洞禅ネットをご覧ください。